アジアに強み、HKUST MBAでのキャリア関連イベント

MBAキャリア関連のイベントは多岐に渡り、MBAキャリアオフィスでの紹介でも上げたとおりです。ここでは企業訪問(在香港企業訪問)とキャリアトレックを中心に、MBAキャリア関連のイベントの日常を紹介します。就職・転職活動だけでなく、香港にアジア拠点を置く企業とのコネクションや人脈形成でも、多くの経験を積むことができます。


在香港企業訪問

香港にオフィスを置く企業を学生主体で訪問する機会が度々あります。クラスメイトやMBA卒業生の人脈、ビジネススクールからの紹介等、形式は様々で、MBAプログラム開始当初から徐々に増えていく形で在香港企業訪問が行われます。(訪問企業例:Credit Suisse HK, Microsoft、Cathay Pacific、MTR(香港地下鉄)、Bloomberg、香港証券取引所、Huawei等)

会社訪問では、会社説明会や質疑応答の他、職場見学や各設備見学などを実施しています。もし、興味のある企業があれば、気軽に参加できますし、自らコンタクトを取って、会社訪問を実現させることも可能です。MBA学生にとっては、企業理解を深めると同時に、この企業訪問をきっかけとしてFull-time jobを探す、ネットワークを広げることもできます。

また、香港では起業を促進する活動が盛んで、スタートアップコミュニティのStartUpsHK、HK Cocoonや、インキュベーション拠点のCyberport、HK Science Parkなど、至る所でEntrepreneur向けイベントが開催されています。起業家のアイデアを聞いたり、人脈を広げたりする絶好の場所です。自らイベントに応募して、Fundを募ることも可能です。自分のアイデアを実現させてみませんか? (参考記事:Pitch Night Finals In Hong Kong, Forbes)

キャリアトレック

キャリアトレックとは、1周間近くにわたって香港を離れ、企業訪問とそこでの各社との人脈形成、現地の卒業生都のネットワーキング等を行う、キャリアに関連した企業訪問旅行です。MBAキャリアオフィス主催のものや、キャリア関連クラブが行うものもあり、毎年異なりますが、以下ではもっともオーソドックスな、MBAキャリアオフィスが主催するシンガポールキャリアトレックと上海キャリアトレックの2つを紹介します。キャリアトレックの参加は任意ですが、就職・転職をする人の多くは例年参加しています。

上海キャリアトレック

上海キャリアトレックは、例年11月頃に開催され、40名近い学生が参加します。毎年多くの企業が訪問に対して前向きに対応してくださり、例えば、2013年は、2日間のみの会社訪問に対し15もの会社からインビテーションを頂き、かなりタイトなスケジュールとなりました。各社が用意してくださったスロットに対して、学生は自分の興味のある分野により、訪問したい会社を選ぶことができます。以下は、2013年の上海トレックで訪問した企業です。

  • 金融:JP Morgan China
  • 消費財・小売:Li & Fung Ltd.
  • IT:Dell, Siemens
  • ヘルスケア:Johnson & Johnson Medical China, Pfizer, Bayer
  • コンサルティング:Accenture, Mercer Management Consulting, IMS Consulting
  • 不動産:Tishman Speyer, Mapletree China, Shui On Land – Xintiandi, NHH China
  • マーケティング:Millward Brown

各企業への訪問では、HRマネジャーから会社事業の紹介と人材育成のプログラムを紹介して頂き、またHKUST MBA卒業生がいる企業では彼らの実際の経験もシェアして頂きました。企業によっては、インターンシップやfull-timeの募集もその場で紹介があり、その企業へ関心を持つ学生にとっては採用の近道となる有意義な機会となりました。

会社訪問以外に、上海に住むAlumniとの交流会も開催され、人脈を広げることができます。上海トレックの後は、シンガポールトレックに行く学生のほか、翌年CEIBSビジネススクールへ交換留学を検討する学生はこの機会を利用し、学校を見学したり在学生と交流したりしていました。

シンガポールキャリアトレック

シンガポールキャリアトレック(企業訪問旅行)は上海トレックに続いて行われます。香港と同様シンガポールに多く設立されている外資系企業のAsia Pacific本社などを訪問するほか、シンガポールで働く卒業生と交流し、MBA後のキャリアや、香港とシンガポールの違いなどを学ぶことができます。2013年は、以下の企業をはじめ16社を訪問する機会がありました。

  • 金融: Citi Bank、Credit Suisse
  • 消費財・小売: LVMH, Unilever
  • IT: Yahoo!、Apple、HP
  • ヘルスケア: GE Healthcare
  • コンサルティング: Gallup

訪問必須の企業はなく、学生が自分の関心に基づいて訪問先を選択します。訪問後にその企業に応募する/しないも自由ですので、「応募する気はないがビジネスの内容に興味がある」「アジア太平洋地域を統括する経営陣の話を聞きたい」といった動機での訪問も可能です。

企業訪問以外の時間も、各人が自分の興味に応じて行動することができます。自分が興味を持った企業に独自に訪問アポを取ったり、INSEADシンガポール校やNUS(シンガポール国立大学)など他MBA生との交流会を設定するなど、参加者はシンガポールにいる時間を最大限活用しています。