MBAプログラム全体のスケジュール

HKUST MBAプログラム全体を通したスケジュールについて説明します。アジアMBA(香港、シンガポール、中国本土等)では1年〜1年半のプログラムが多いですが、HKUST MBAも16ヶ月を基本としたプログラムをとっており、それぞれのタームが2ヶ月(8週間)で進んでいきます。サマーコースを受講することで12ヶ月で修了することも可能です。また、エクスチェンジ(交換留学)提携校が充実しており、大半の学生は最後の4ヶ月間を交換留学をして過ごします。

HKUST MBAは16ヶ月を基本で、12ヶ月も可能

HKUST MBAプログラムは下記の通り、(PRE期間を除き)16ヶ月プログラムが基本構成です。また、夏期にも授業をとることで12ヶ月で短期修了をすることができ、1〜2割の学生は12ヶ月での修了を選択しています。16ヶ月プログラムの場合、最後の4ヶ月間は大半の学生はエクスチェンジ(交換留学)を選択しています。エクスチェンジ(交換留学)はアメリカ、ヨーロッパ、アジアのMBAトップスクールが多く選択肢にあります。

以下、授業と単位(クレジット)の構成と、各タームについて説明します。

MBAの授業は8週1セット、5コース並行して進む

HKUST MBAの授業の基本構成は、8週間を1つの区切りとして、1つの授業につき毎週1回、3時間半行われます。8週間×3時間半を1セットで2単位(クレジット)としています。全スケジュールを通して、52クレジットあり、そのうち30クレジット(=15個の授業)がコア授業(必修)、残り22クレジットが選択授業です。MBAの基本をコア授業で固めつつ、自分の興味やキャリア開発にあわせて専門性を高められる構成になっています。はじめのうちは、5コースが並行して進むイメージになります。

PRE:8月、MBA授業への準備とクラスメイトとチーム作り

9月の本格的なプログラム開始に向けた準備プログラムの期間です。8月中旬〜下旬にかけて、3日間+2日間の合宿プログラムImmersion Week(”Preparing To Lead”、2クレジット、コア授業)があり、このプログラムがHKUST MBAのキックオフです。多くの学生は7月下旬〜8月上旬に香港に到着し、中国語入門(or中級)コース、MBAアクセラレータ(財務会計、統計解析の準備授業)等を受講します。また、この期間中に今後のキャリア開発に向けたセミナーやMBAオフィス、在校生(2年生)主催のイベント、学生主導のクラブ活動立ち上げの準備などがあり、これから共に過ごすクラスメイトとしっかりネットワークを張る期間です。

FALL:9〜12月、MBAコア科目での基本・キャリア開発も開始

9月から8週間×2セットでコア科目を受講していく、MBA生活の中で最も忙しいと言われる期間です。FALL-1とFALL-2それぞれ5つのコア授業を受講していきます。多くの授業では、Residential Programで設定された5、6人のグループで課題に取り組みます。また、この期間中に多くの企業のリクルーターが企業プレゼンでキャンパスを訪れ、キャリアオフィスによるレジュメ、モックインタビュー、キャリア開発等のセッションが多数行われます。今年(2013年)は11月に1週間上海/シンガポールへのキャリアトレックも予定されています。また、各クラブによるイベント(セミナー、インフォセッション、パーティー等)も行われます。FALL-2が終わると1週間程度の年末年始の連休があります。

WINTER :1月、特化したMBA集中授業、合宿型プログラム

1ヶ月間の集中授業期間です。この期間には、コア授業の”Managerial Communication”と”Doing Business in China”があり、選択科目の”Enhancing Professional Skills (EPS)”(ビジネスコンペに参加する人は必修)があります。EPSはビジネスコンペに向けて提案力やプレゼンの構成などを5日間の合宿で鍛え上げるプログラムで、2012年は6割以上の学生が参加する人気プログラムです。

SPRING:2〜6月上旬、MBA選択科目で専門性に磨きをかける

2月上旬から8週間×2セットで、主に選択科目を受講していく期間です(コア科目は1つずつあります)。また、この期間中にChinese New Year (2月上旬)、Easter Holiday(4月上旬)とそれぞれ1週間程度の連休があることから、China Study TripやJapanTrekなどのStudy Tripや、クラスメイトとの旅行などのイベントも多く企画されます。キャリア面では、インターンシップに向けての各企業のインタビューが行われます。このタームが終わると、香港から離れる学生も少なくないことから、タームの終わりに”Graduation Gala”という「香港卒業」イベントが行われます

SUMMER :インターンシップ/サマーコース

6月中旬からは夏休み期間です。夏休みの過ごし方は人それぞれですが、多くの学生はインターンシップをして過ごします。また、12ヶ月でプログラムを終了する学生はこの期間中も授業をとり、8月末で卒業する学生もいます(全体の1〜2割くらい)。インターンシップは香港で行う学生も多いですが、シンガポール、中国(北京、上海)、そのほかアジア各国に行く学生もおり、様々な選択肢があります。私費留学の場合、夏のインターンはMBA後の就職に直結するため、どこの企業で夏を過ごすかという選択はキャリア形成・開発に大きなインパクトとなります。

EXCHANGE/FALL :交換留学で新たな世界に挑戦

16ヶ月プログラムを選択した学生(全体の8割以上)にとっての最後の4ヶ月です。その大半の学生は、エクスチェンジ(交換留学)を選択し、HKUSTと提携している50以上のスクールから選び、そのビジネススクールで最後の4ヶ月を過ごします。そのため、夏からこのエクスチェンジ開始までの期間に大半のクラスメイトはそれぞれの選んだ世界中の交換留学先のMBA、ビジネススクールに出発することになります。エクスチェンジを選択しなかった場合、HKUSTで授業を受け続けることもできます。12ヶ月でプログラムを卒業する場合、すでに香港で就職をしており週末のみで卒業を目指す場合等、エクスチェンジを選択しない学生も2〜3割程度おり、その場合は引き続きHKUSTでMBA授業を受けます。

卒業はいつ?:MBAで卒業イベントと学校全体の卒業式

卒業は3ヶ月毎くらいに卒業判定会議があり、その時点でクレジットを全て取得した学生が卒業となります。そのため、「クレジットを全て使いきった時点で卒業」となります。エクスチェンジをする学生はエクスチェンジをした先からそのまま(香港に戻らず)次の職場に行くことも多いため、実質的にクラスメイト全員で集まれる機会はSPRING-2の最後の”Graduation Gala”になります。卒業式は翌年の11月に香港のキャンパスで行われます(すでに香港以外で仕事をしている人も多いことから全員が参加するわけではありません)。