香港へ留学・渡航で到着後にすること

香港へ留学・渡航で到着後にすることについてまとめます。携帯電話の確保、学生寮/FLAT手続き、香港IDの申請、Dependantビザ、銀行口座の開設などです。渡航後はHKUSTでのオリエンテーションや準備講座も始まりますので、事前に準備できることはしておいて、効率よく動けるとよいかもしれません。

ホテル:一時滞在のために

渡航直後、数日はホテルに滞在することになる場合もあるかと思います。HKUSTの最寄り駅は Hang Hau (坑口)駅で、香港の東端です。一方、各種手続きを行う場所は香港中心部(在香港日本領事館はCentral(中環)駅、香港移民局はWan Chai(灣仔)駅)にあります。それぞれに乗り換えなしでMTR一本でいける場所としては North Point(北角)駅あたりが便利です。

North Pointである程度リーズナブルなホテルは IBIS North Point です。このホテル、駅から徒歩2分の場所にあり、かつ2人で(ダブル)で朝食込みで1万円ほどです。部屋はお世辞にも広いとは言えませんが、香港島か らの夜景を堪能できますし、朝食はよくある普通のバフェ形式です。あと、フロントに設置してあるPCで印刷ができます。プリンタはフロントの奥のほうにあ り、1ページあたり2HKD(20円)ほどです。ドキュメントのコピーはフロントに依頼すれば無料でやってもらうことができます。

携帯電話:SIMフリーでコンビニで購入できる

携帯電話は渡航後すぐに使える状態にしておくと何かと便利です。日本でSIMロックフリーの携帯電話を持っていれば、コンビニ(Seven Eleven)でプリペイドSIMカードを購入することでスグに携帯電話を使うことができます。購入には身分証も何も必要ありません。もしSIMロックフリーの端末を持っていなければ、とりあえず香港の街中で売られている一番安いやつをテンポラリで購入する手もあります(香港で売られている携帯電話は基本的に全てSIMロックフリーです)。生活が落ち着いてから、改めてきちんとした携帯電話を購入し、また、キャリアが提供するプリペイドではない各種長期プランに加入するのもよいでしょう。ただ、1年程度の滞在であればプリペイドSIMだけで過ごすこともホトンド問題ありません。

プリペイドSIMカードで有名ドコロは3(three)とCSL、China Telecomなどです。また、メインランド(中国本土)と香港は扱い上国際通話となるため、香港に来る前に中国本土で語学学校に行くなどの場合は、それぞれの場所でSIMカードを購入するのがオススメです。ちなみに、香港の携帯通話料は日本に比べ驚くほど安いです。人口密度の高い、狭い香港内だけをカバーすればよいので通信キャリアの設備投資が少なくてすむのが原因だと思います。

香港ID:香港での身分証明書

香港に180日以上滞在する場合は、このIDを申請する必要があります。身分証明証のようなもので、香港に在住する人はこのIDを常に携帯することが義務付けられています。このIDが無いと銀行口座の開設(後述)や、携帯電話の本契約、そして何よりDependentビザの申請に支障がでます。申請は Wan Chai(灣仔)駅にあるイミグレオフィスで行います。申請しに行った当日中に仮IDが発行され、手続きは基本この仮IDで行うことができ、2週間後に本IDカードが発行されます。

事前にインターネットで予約しておくことで、待ち時間無しに申請が可能なようです。渡航前にも申請できますので、余力のある方は申請しておくのもよいかもしれません。当日受け付けも可能で、朝一で行けば予約無しでも40分ほどで申請が完了します。

Dependentビザ:家族で赴任の場合

本人のビザは HKUST がスポンサーとなって代理申請してくれますが、配偶者や子供のビザは来港後、自分がスポンサーとなり申請する必要があります。ビザの申請はWan Chai にある Immigration Department で行います(香港IDの申請と同じ場所です)。そのため、家族が一緒に渡航する場合には、まず観光ビザ(90日間有効)で渡航し、観光ビザ失効までにDependentビザの取得を完了する等の方法を取ります。

申請のためには、色々と書類を揃えなければなりません(必要書類)。その中には、在香港香港日本領事館発行の英文の結婚証明書も含まれています。 Centralにある日本領事館に戸籍謄本(の原本とそのコピー、プラスして配偶者が外国人ならそのパスポートのコピー)を持って行くと、即日(3時間ぐらい)で発行してくれます。

申請書類に不備がなければ、4~6営業日でDependentビザの申請証明書が発行され、スポンサーの住所に郵送されます。その後ビザを手に入れるまでに6週間ほど必要です。もし、既にビザ発給対象者が観光ビザなどで入国済みの場合は、一回出国し(例えばマカオや深センに)て、香港ビザのラベルをパスポートに貼って、新しいステータスで入国しなおす必要があります。

当座の生活費:現金を両替が一番早く安い

渡航後しばらく生活するための生活費を何とかする必要があります。日本で発行されたクレジットカードはほとんどどこでも使うことができますが、円貨建ての場合、クレジットカード会社にやや高額な両替手数料(2%ぐらい)を支払う必要があります。レートのよい両替方法は、

  • 重慶マンションの両替商を利用する
  • FXを利用する (FX→外貨引き出し→Citi Bank→国際送金(ネットバンキング)→香港の銀行口座)
  • 香港の銀行口座に円建てで入金し両替する

渡航直後のオススメは1の重慶マンションの両替商の方法です。簡単で、かつFXとほぼ同じレートで両替できる上、外貨引き出しの手数料も不要です。重慶マンション内にはそれなりの数の両替商がありますが、筆者が両替した際は、正面から入って一番奥の右側にある UNITED EXCHANGE が一番よいレートを提供していました。入り口付近の両替商は不利なレートで悪評が高いので注意してください。

銀行口座

HSBCで開設する人が多いようです。HSBCはHKUST最寄り駅の坑口(Hanghau)のEast Point Cityというショッピングモール内にも支店・窓口があり、口座を開設したいというと手続きを案内してもらえます。開設には、パスポート、住所を証明できる書類(公共料金の請求書やフラットの契約書など)、香港IDの3点セットが必要です。ちなみに、香港IDは仮IDではNGで、正式版が必要とのことです。ただし、行員が親切だったからか、私の場合、とりあえず、パスポートで口座を開けてもらえました。正式な香港IDが発行されたらそれを持ってもう一回支店に来て欲しいとのリクエストを受けました(後日、正式な香港IDを提示することで、以後の手続きを全て香港IDのみを用いて行うことができるようになります)。ちなみに、香港IDで口座を開設すると、人民元アカウントも開くことだできます。

口座の開設自体はその場で可能で大体30分ほどで完了します。細々した注意点とともにキャッシュカードと小切手帳を渡され、インターネットバンキングの申請方法を教わります。