MBA受験体験記 J.O (Full-Time MBA 2019, 官公庁, 私費)

プロフィール

属性:33歳(受験時)・私費・経済学部・男
職務経験:政府系開発援助機関(10年)、省庁出向(2年)
海外経験:アフリカの駐在事務所で約6年間勤務
出願校:HKUST、HKU、CUHK
GPA:3.2(私大)
GMAT:610 (V:25 Q49) IR:1 AWA:4.0
IELST:6.5 (L:7.0 R:7.0 W:6.0 S:6.0)
出願結果 :HKUST(OK)、HKU(OK)、CUHK(OK)

Why MBA

過去10年間は公的な立場からアフリカの開発援助に従事してきましたが、アフリカでの駐在経験を通じて、アフリカにおける今後のビジネス機会と、アジア諸国(中国、インド、シンガポール等)がアフリカで積極的にビジネスを展開しプレゼンスを急速に向上させる現状を実感しました。右を踏まえ、次の10年間は民間の立場からアジアとアフリカを結ぶ事業に挑戦するプランを描き、このキャリアチェンジのための懸け橋としてアジアのMBAを検討しました。長期的には官民の垣根を越えて、アフリカとアジアを結ぶ事業に従事することを志望しています。

Why HKUST

アジアにフォーカスしたプログラム、生徒の多様性(国籍・職務経験)、大学のランキング、キャンパスビジットを通じて得たフィーリング等から総合的に判断しました。アジアの中で香港に絞った理由は、ダイナミックでコスモポリタンな都市としての香港に魅力を感じていたためです。

受験準備

スケジュール

・2016年7月:準備開始
・2016年8月:学校説明会(東京)に参加
・2016年9月:IELTS目標スコア確保
・2016年11月:GMAT目標スコア確保
・2016年12月下旬~2017年1月上旬:出願(HKUST, HKU, CUHK)
・2017年1月上旬~下旬:インタビュー(HKUST, HKU, CUHK) (注)
(注)インタビュー詳細 

HKUST:計2回(1回目:アドミッション、2回目:在校生(日本人))
HKU:1回(アドミッション)
CUHK:1回(アドミッション+教授)

・2017年1月中旬~2月上旬:合格通知
・2017年1月下旬:キャンパスビジット(HKUST, HKU, CUHK)

IELTS/GMATの取り組み方法

自分のキャリアを踏まえ、レジュメ・エッセイ・推薦状・インタビューで他の応募者と差別化することが得策と考えました。そのため、IELTSとGMATは最低限(足切りならない程度)の目標スコアを設定し、短期集中で取り組みました。具体的な対策は以下のとおりです。

【IELTS】

普段から仕事で英語を使用する場面があったため、対策は市販の教材で自習しました(1ヵ月程)。幸い1回目の受験で目標スコアを確保できました。

【GMAT】

 主な対策は以下のとおりです。こちらも1回目の受験で目標スコアを確保できました。

・Verbal:予備校(アゴス)の講義を受講(2ヵ月程度)。
・Quantitative:International Math Academyで教材を購入し、自習(1ヵ月程度)。
・Integrated Reasoning:GMAT Prepで練習(1ヵ月程度)。
・Analytical Writing Assessment:GMAT Prepで練習(1ヵ月程度)。
・全体:GMAT Prepで時間配分や試験形式(パソコン操作方法等)を練習(1ヵ月程度)。

レジュメ・エッセイ・推薦状・インタビューの取り組み方法

出願対策の中で最もリソースを投下し、予備校(インターフェース)のコンサルティングサービスを利用して対策しました。戦略としては、「具体性」と「一貫性」の観点からレジュメ・エッセイ・推薦状の質を総合的に高めることと、それらに記載されている内容を自分の言葉で簡潔且つ明確に説明できるよう入念に準備しました。

なお、推薦状は自分が信頼且つ尊敬している方で、所属先(当時)の前上司と過去に一緒に仕事をした方(NPO代表)に依頼しました。推薦状の作成工程は以下のとおりです。

・推薦者への推薦状作成に係る同意取付け。
・自分で推薦状をドラフトし、予備校のコンサルタントと内容を推敲。
・推薦者に推薦状ドラフトの確認を依頼し、最終化。

最後に

MBAを目指す明確な動機があれば、オファーを得るために必要な準備とアクションは自ずと付いてくると思います。MBAの準備に着手する前に、Why MBAを自分自身に再度問いかけ、自分が納得できているかを確認されることをお勧めします。納得できていれば、出願に当たって直面する様々な困難やプレッシャーもきっと乗り越えられると思います。