MBA受験体験記 T.K (Full-Time MBA 2021, コンサル, 私費)
投稿者プロフィール
Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)
T.K
Q. 進学予定校
HKUST Business School (香港科技大学、HongKong University of Science&Technology)
Q. 進学予定校のカテゴリ
Full-Time MBA
Q. 進学予定校の地域
アジア
Q. 受験校
HKUST Business School
Q. インタビュー実施校
HKUST Business School
Q. 合格校
HKUST Business School
Q. 性別
男性
Q. 出願時年齢
25歳以下
Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)
海外旅行程度
Q. 費用
私費
Q. 奨学金
未取得
Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
慶應義塾大学 経済学部
Q. GPA
2.7
Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))
GMAT :630(25/50/6/5.0)
IELTS:7.0(8.0/7.5/7.0/6.0)
Q. 塾
YES、Agos、濱口塾(教材のみ。通塾せず)
Q. カウンセラー
Lauren、某社(中途解約)
Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
Janssen Pharmaceutical(医薬品営業):1年3か月
→日系コンサルティングファーム(戦略コンサルタント):2年
Why MBA?
Q. なぜ、留学に行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
グローバルに活躍する経営人材になりたいという気持ちがあり、新卒でJanssen Pharmaceutical(Johnson&Johnsonの製薬部門)に入社しました。しかし米国本社CEO以下ほぼ全てのシニアマネージャー級が海外MBAホルダーであり、自身もMBA取得の必要を痛感。Janssen Pharmaceuticalに在籍しながらMBAを目指そうか迷いましたが、色々と思うところがありコンサルに転職しました。
戦略コンサルに転職してからも英語を恒常的に使う案件が多く、グローバル人材になることの大切さを再認識しました。加えて、米国やEUのみならず中国を始めとしたアジアにフォーカスを当てた案件を担当することもあり、アジアフォーカスしたキャリア構築をすることで他グローバル人材との差別化を図ろうと志向。多国籍なメンバー・クライアント・パートナーとプロジェクトを推進するためにダイバーシティ溢れる環境で戦う必要を感じており、その能力を高める上でMBAは最適なパッケージだと考えていました。
また、タイミングに関してですが、これらの「グローバルで戦うための資格・能力」はキャリアの早い段階で身に着けたほうが良いと思い、可能な限り早期でのタイミングでの入学を目指しました。
Preparation for MBA application
<概論>
留学を考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2017/1:香港Campus Visit (HKUST / HKU / CUHK)
2017/3:シンガポールCampus Visit (INSEAD / NUS / Nanyang / SMU)
2017/4~2017/6:転職活動。
2017/6:北京Campus Visit (Tsinghua)
2018/1:IELTS勉強開始。
2018/2:IELTS 1&2回目。OA7.0を獲得。IELTS終了。GMAT学習開始。
2018/5:香港Campus Visit(HKUST 2回目)
2018/7:GMAT 1回目 570点獲得。
2018/8:GMAT 2回目 590点獲得。
2018/9:GMAT 3回目 630点獲得。GMAT終了。
2018/10:Nanyang&HKUST Essay作成。
2018/11:2日HKUST出願→9日1stDeadline→11日オンサイト面接→21日合格通知
アドミッションヘッドによると、グローバルの全受験生で最も早い合格だったそうです。オンサイトでの面接を希望していたのですが、プロジェクトの関係で11月中旬から休みが取れるか怪しく、2日に出願を終えた段階で11月前半の候補日をアドミに伝えておき、1st締切当日にインタビューの日程が確定しました。
10か月強という比較的短期間の合格でしたが、2018年の元旦から平日2時間、休日6時間の英語勉強を義務付けました。平日は朝4時45分に起き2時間勉強してから出社し、休日はUSCPAを目指す友人と都内のカフェで勉強会を開催しました。受験校をHKUST一本に絞ったことが確実かつ短期での合格に繋がったと考えています。また、社内の風土として飲み会が少なかったり、ワークライフバランスを保つ社風であったこともプラスに作用しました。
Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
【Info Session】
夏ごろからアジアMBAのInfo Sessionには時間が合う限り参加。
ただ、HKUSTのInfo Sessionに関しては日程が合わず一回も参加できませんでした。
しかし、HKUSTのAdmission Officeに「Info Session当日は参加できないが前後の日にちで個別に面会できないか」とお願いしたところCoffee Chatをセッティングして頂き、話を聞くことができました。
Admmissionとの個別面会やスカイプはだいぶ融通が利くので、前向きにアクションを起こしたらよいと思いますし、先方からも歓迎されるはずです。
【OB/OG訪問】
Campus Visitで話を聞いたAdmission Staffや在校生に数珠つなぎでAlmuniを紹介して頂きました。
Johnson&Johnson内のシニアメンバーや、友人の友人にもHKUST在校生・出身者がおり、そこからもアプローチしました。
受験後期では話を訊ける日本人からはほぼ話を聞ききった状態となり、インド人の在校生などにも話を伺いました。
【Campus Visit】
HKUSTに関しては2017年1月、2018年5月に訪問し、2018年11月にはオンサイトで面接したため、計三回訪れたことになりました。
毎回、Admission Staffも在校生もたくさんの方に出迎えて頂き、訪問するたびに志望度が上がりました。
特に2017年1月に訪れた際は、HongKong日本人MBA新年会に混ぜていただき、20人以上とお話できました。
アジアの場合、日本から比較的簡単に行けると思うので、積極的な訪問をおすすめしたいです。
また、キャンパスを訪れるたびにフラッグやペン・ノートなどを購入し、受験のモチベーションアップに活用しました。
Q. 受験準備にかかった費用について、教えてください。
旅行兼キャンパスビジットのようなものも含めると、200万程度。
Q. 留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
貯金・親族からの借金。
<スコアメイク>
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
過去問を2,3回行いました
Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
準備は以下の通り予備校・書籍を使い分けました
【Verbal】
・SC
-Agos Strategy
-Y.E.S (文法 / SC24回)
・CR
-Agos Strategy
-濱口塾 (問題集。通塾はせず)
・RC
-Official Guide
【Math】
-International Math Academy
-濱口塾 (問題集。通塾はせず)
-MGMAT(Advanced Math)
2月にIELSTを終了して以来、いろいろな教材に手を出しましたが、教材を絞って繰り返すほうが効果的だと思います。
9月に630を取って十分だと判断し勉強をやめてしまいましたが、勉強を繰り返せば700点は超えられたような気がします。
なんにせよ、志望校に合わせて必要最低限の点数をいかに効率良く達成するかが大事な試験だと思っています。
Y.E.Sの利用の仕方で一つアドバイスがあるとすれば、復習をどれだけこなせるかが大事です。
課題の量がなかなか重く、週に2-3コマなどをとっている場合、課題をこなすことだけで精一杯になりがちです。
実際、通っていた他の生徒たちを見ていると、理解に相当なばらつきがみられました。
これは復習をどれだけ丁寧にやれているかが大きな違いではないかと感じています。
<Essay & interview>
Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
【某社】
8月から10月頭までは利用していましたが相性が悪かったようで契約を止めました。具体的な食い違いは以下の2点です。
-GMATの点数に対する方針(630点で十分と思う私と700を目指すカウンセラー)
-レスポンスの遅さ(平気で2週間くらいかかる)
結果として、1stで併願しようと思っていたNanyangに間に合わず、不信感が募り、切り替えを決意しました。
【Lauren】
HKUST Almuniとの電話時にこの悩みを相談したところ、彼女がお世話になっていたLaurenを紹介いただき、切り替えました。Laurenの良いところはとにかく人間的に立派で尊敬できるところです。全くとげがなく、私側で主導権を握りながら出願プロセスを進めることができるので、本当に安心できました。もちろんレスポンスも非常に早く、HKUSTには余裕をもって出願することができました。
Interviewトレーニングにおいても、時間にとても融通が利いたため、面接一週間前は4回ほどmockを行いました。インタビュースクリプトや各質問ごとのfeedbackも丁寧にもらえるため、面接前の飛行機やホテルでは何回も読み直しました。
Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
【準備方法】
私のことをよく理解してくれている同僚2名とカフェや居酒屋で話ながら骨格を作成
→私が具体的なエピソードで肉付けしながら文章化
→Essayカウンセラーが整理・精緻化
【苦労した点】
文章を書くのは幼いことから好きで、正直苦労した点はあまりありません。
【工夫した点】
受験半年前からエッセイを書き始めており、時間にゆとりがありました。GWでのキャンパスビジット時に既にエッセイはほとんど完成しておりました、また、アドミッションスタッフとの何回も接触するうちにエッセイを見てもらう機会が多くあり、先方とも相談しながら時間をかけて作り上げた感じです。早め早めからwhy MBAとcareer paths程度は考えておかれると後工程が楽だと思います。
Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
推薦者A:会社の上司
推薦者B:会社のチームメンバー
両名とも非常に理解があり、スムーズに推薦状プロセスが進みました。コンサルティングファームの場合、プロジェクトごとにメンバーが変わるので、推薦者候補には困らないと思います。
Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
上述の通りEssayカウンセラーをスイッチしたのですが、まとめてInterviewもお願いすることにしました。Laurenの方法は20個の基本的な質問に対する簡単な回答を用意し、後は繰り返し実戦練習を行うというものでした。準備に膨大な時間を掛けることなく対応できたので、非常に助かりました。
Almuniの話を聞く限り基本的な質問が中心ということだったので、エッセイに書かれている内容をしっかり伝えられるようにしました。後はProgramに対するモチベーションをどれだけ伝えられるかという点が大事で、20人の在校生・Almuniと会い、5人のAdmissionと会い、2回Info Sessionで会話し、3回Visitしたという熱意をしっかり忘れないようにしました。
結果として、Interviewが終わったタイミングで面接官(教授)から「君は合格だ!」的なことを言われました。また、面接当日にAlmuniのHome Coming Partyという同窓会が開かれており、面接官から是非参加するよう言われ、15分ほどでしたがPartyに参加させて頂きました。
Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
【若いながらも豊富な経験値】
キャリアは短いものの「Healthcare」「Strategy Consulting」の二つのIndustry、「Sales」「Consultant」という二つのpositionを経験し結果も残しているという点を伝えました。また、それぞれにおけるリーダーとしての経験・メンバーとしての経験の両者も用意することで、幅広い視野を持つ人間であることを強調しました。
【HKUSTへの熱意】
Visitや在校生コンタクト等のHKUSTとの接触点を増やしかつアピールし、自分の熱意が本物であることを分かってもらえるようにしました。また、HKUST以外に一校も受けていないことを強調しました。この「他のSchoolを受けていない」という話は相当に受けがよかったです。キャンパスビジット時に、各校のお土産屋さんで大学名のグッズを買っていましたが、それも面接でさりげなくアピールしたところ食いついてくれました。
【香港への熱意】
香港の魅力を最大限に伝えました。香港はTechが強く、開発中のサイエンスパークやシンセンとの深いつながりがあることを協調し、その上でHKUSTがどのように貢献しているか、HKUSTでしかできないことは何かを伝えました。
<学校選択>
Q. 受験校はどのように選択しましたか。
・アジア総合大学
-HKUST / HKU / CUHK / NUS / Nanyang / 北京 / 清華
・キャンパス・周辺地域の雰囲気
-HKUST / Nanyang
・FIT感
-HKUST
という形で優先順位をつけていきました。
Q. 進学校の決め手は何でしたか。
【在校生・Almuniの熱意】
初めてHKUSTにVisitしたときはCVも作っていない/TOEFLも受けていないという0の状態だったのですが、Admission2名・在校生4名という手厚いアテンドをしてもらいとても感動しました。また、Visitの他にも、香港MBAの新年会にも参加させて頂き、在校生・Almuniの結び付きの強さを感じました。EssayやInterview等に向けた情報収集においても、Almuniが別のAlmuniを紹介してくれたため、結果として20名からお話を伺えました。これらの経験からこのコミュニティに入ることで自分の人生が充実するという確かな確信が得られました。
【キャンパスの立地・綺麗さ・設備】
私は国際基督教大学(ICU)高校を卒業しているのですが、郊外型の立地でとても雰囲気が好きでした。HKUSTも香港中心部から離れた郊外型でとても落ち着いており近しい雰囲気を感じ、私にはしっくり来ました。また、オーシャンビューもとても綺麗なのも高評価です。高校時代から一度は経験してみたいと思っていた寮も充実しており、学生生活を送る自分の姿がしっかりイメージできました。
正直私はHKUSTしか行く気がなく、落ちたら来年もう一度受け直そうというくらいの気持ちでした。
しかしその分学校研究を深くできた結果、エッセイ・面接では全く落ちる気がしませんでした。
<その他>
Q. キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
Q. 奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
応募しませんでした。
何よりもまずは確実な合格が大事だと考え、他のプロセスに時間を割くのは避けようと思いました。
最悪資金繰りに失敗してお金が工面できなくなったとしても、1年留学を遅らせてから進学しようと考えていました。(アドミと交渉してそのような対応をすることが可能とAlmuniから聞いていました)
Advice and Messages
Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
GMATに関しては手を広げすぎました。
カウンセラーもむやみやたらと高額なところではなく、個人カウンセラーでも十分だと思います一方、個人カウンセラーの場合、担当できる枠に制限がある場合も多いので、早いタイミングでのコンタクトを目指すべきです。Laurenも私がコンタクトした時はキャパシティがすでにいっぱいでした。(Almuniの紹介ということで特別に見て頂くことができたのですが、本当にラッキーだと思います。)
Q. 一言メッセージ
【After MBAとしてコンサルを希望する方へ】
今コンサルティングファームはどこも人手不足で採用を拡大しており、MBAに行く前にコンサルへ転職するのは有望な選択肢だと思います。それに、MBA受験とコンサル転職にかける労力では後者のほうが圧倒的に楽です。また、”事業会社からMBA”と”ファームからMBA”では後者のほうが周囲の理解も得やすくかつ留学資金も貯まるので、受験プロセスがイージーに進みます。
【Asia MBAを目指される方へ】
アジアMBAはCampus Visit必須だと思いますし、自分がAdmissionだったらまず気になるところです。香港でしたら1泊2日が余裕ですので、まずは気になったらコンタクトを取って行かれてみてはと思います。行くことで気が付くことも多いし、フィット感というものも確認できるので、大事なプロセスです。
【HKUSTを目指される方へ】
HKUSTを志望される方の多くはNUSも検討中かと思いますが、この2校は同じアジアMBAとは言え完全に別物です。都市としての雰囲気も違えば、そこにいる人も違い、またMBAがもたらしてくれる価値も全く異なります。どちらが良い/悪いということではなく、合う/合わないの違いが確実に存在します。入学後のギャップを最小限にするためにも、必ず訪問のうえ比較されてみるべきだと思います。
皆様のご健闘をお祈りしております!
何かききたいことがあればいつでも連絡してください!
【Facebook】
https://www.facebook.com/takeshi.kikui
【LinkedIn】
https://www.linkedin.com/in/takeshi-kikui/
0コメント