MBA受験体験記 D.S (Full-Time MBA 2021, 化粧品, 社費)
投稿者プロフィール
Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)
DS
Q. 進学予定校
HKUST Business School
Q. 進学予定校のカテゴリ
Full-Time MBA
Q. 進学予定校の地域
アジア
Q. 受験校
CUHK, CEIBS, HKUST
Q. インタビュー実施校
CUHK, HKUST, CEIBS
Q. 合格校
CUHK, HKUST, CEIBS選考辞退
Q. 性別
女性
Q. 出願時年齢
26歳~30歳
Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)
幼少期計5年上海で暮らす、大学時代1か月北京大学交換留学、2か月UBCに語学留学
Q. 費用
その他
Q. 奨学金
取得済み
Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
国内/私立/大学/文系
Q. GPA
2.24
Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))
GRE(V:140/Q:166/AW:3.0)
Q. 塾
AGOS
Q. カウンセラー
Lauren Unik
Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
上海出身の日本育ち。某日系化粧品メーカーで営業担当として都内大手ドラッグチャネルのインバウンド店を20店舗ほど担当。
受験時入社4年目。MBA受験では通常のルート営業業務のほか①インバウンド向けのクロスボーダーマーケティング業務、②美容職スタッフ9名と通訳スタッフのマネジメント業務(※実際はマネジメントなんてとんでもなく至って対等な関係です)をアピール。
Why MBA?
Q. なぜ、留学に行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
自分自身の国際競争力を上げたかったため。
Q. 留学の目的や活動予定について教えてください。
留学の目的は世界中でのネットワーキングはもちろん①アジア市場の知見を深めること②デジタルビジネスについて学ぶこと③ローコンテクスト文化の中でのリーダーシップを身に着けること。
Q. 留学後のビジョンを教えてください。
”化粧行為”を通じてアジアの人々のQOLを上げたいと思っています。そのためにアジアの化粧人口を増やしたいと面接で話しました。
どういう風にすればあまり化粧をしないアジアの化粧人口を上げられるか分からず、そのためにMBAで学びたいと思っています。
今考えているのは化粧×ヘルスケアです。化粧行為には皆さんが思っているようにメンタルにポジティブな影響を与えるだけでなく、化粧をする行為が健康寿命を伸ばすことに有用だと認められています。
このデータを使って”化粧はただの女性の贅沢品”というイメージを覆したいと思っています。
Preparation for MBA application
<概論>
留学を考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
留学を考え始めたのは2017年5月ですが実際に本腰を入れて取り組み始めたのは2018年の8月です。
最初から強い意志をもってMBAを目指していたわけではありませんでした。”海外”というものは意識していたので、1年でゆるくTOEFL、GMATを見つつ、MBAというものを理解し、”今年中になにがなんでも行きたい!”と目覚めてから3か月-半年で追い込みをかけた形です。スケジュール立てとしては全く参考にならないと思いますが、捨てるところは捨て、取るべきところをとったのが功を奏したと思います。
【ゆる勉期】
2017年5月:そろそろ英語のリハビリを行わないとという軽い気持ち。たまたま大学時代にお世話になっていた方がAGOSにいたため、MBAはまだ真剣に考えていなかったが、とりあえずTOEFL模擬試験受験。33点。青ざめる。→ショックのあまり当日AGOS入塾。
※大学の頃の英語の成績は人並みかそれ以下(TOEIC755点)。
2017年5-12月:AGOSでTOEFLの授業を受講。→まだMBAに対する強い想いはなく、あくまで仕事中心の生活。社外と繋がりを持ついいきっかけという程度の気持ちでAGOS夏祭り参加。
2017年年末時点でTOEFL70。
2018年1-6月:AGOSでGMATを受講。→折角だからMBA受験のためのゴールを知っておこうと思いGMATの受講を開始。まだまだ仕事中心の生活。生涯で8回という回数制限のため本試験は一度も受験せず。この時点でTOEFL80。
2018年7月:AGOSで出願カウンセリングゼミを受講/2回目のAGOS夏祭り参加→この1年を通しMBAについて知り、ゼミでWhy MBAを考える中でMBAに挑戦してみたいという想いが芽生える。2度目のAGOS夏祭り参加では前年お見掛けした先輩方から「なんでまたいるの、早くこっち側に来なよ(笑)」と言われる。社内でも色んな偶然が重なり、いまさらながら”今年行きたい”と強く思うようになる。
【ゆる勉卒業。フルスロットルモード開始】
そこからフルスロットルです。時間がなかったため第一志望としていたHKUSTに出願戦略を合わせました。
アジアの大学の特徴として、点数も大事ですがアドミッションとのネットワーキングがとても重要です。
ありがたくも発音には自信があったので、点数は足切りをされない最低点までもっていき、あとはネットワーキングとエッセイ、インタビューに時間を割くと決めました。この戦略が通用するのは2nd出願までだと思い、11月の1stで全校出願を目指しました。
2018年8月:Admissionsとやり取り開始/Essay準備開始/GMAT→GRE、TOEFL→IELTS切替
2018年9月:Essayカウンセラー変更/Campus Visit(CEIBS)/CUHK模擬授業受講@東京
2018年10月:Essay仕上げ/GRE初回受験/Campus Visit(HKUST)
2018年11月:CUHK・CEIBS 1st出願/Interview準備→HKUSTは念のため2ndでの出願にずらす(Admissionsには連絡。必ず受けるからと刷り込む)
2018年12月:Essayの骨格をいちから練り直し。→CUHK合格。CEIBSはGREの点数不足でウェイティング。2校のInterviewの感触からHKUST用のEssayを全部練り直し。
2019年1月:HKUST 2nd出願/GRE受験(HKUSTは出願の1か月後までスコアの提出を待ってもらえるため)
2019年2月:HKUST奨学金付き合格
8-11月は平日仕事後23時まで自習室を借りて自習。帰宅後3時近くまで勉強。朝7時から2時間職場近くのスタバで勉強。土日は7時から22時まで勉強という日々でした。これ以上は不可能というところまでやりました。
Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
AGOSの夏祭り、QSTour、Info Session、Coffee Chat、Campus Visit(CEIBS、HKUST)、来日模擬クラス受講(CUHK)
2018年の夏以降はイベントというイベントは殆どすべて参加したと思います。もちろん在校生にも会わせていただきましたが、時間がなかったのでAdmissionsとのネットワーキングを特に意識しました。
AGOSの夏祭りや各種イベントでゲットしたAdmissionsの連絡先にCampus Visitをさせてくれと連絡することから始まり、HKUSTに至っては100件以上のやり取りは行いました。香港に台風が直撃したときに「大丈夫でしたか」の連絡をするほどです。
結果的に3校のAdmissionsとも私のことを空で他の受験生に紹介できるまでになっていました。
CUHKのSample Classはそこで授業をしてくださった教授が実際の面接官でした。
Q. 受験準備にかかった費用について、教えてください。
概算ですが合計250万ほどでしょうか。AGOS TOEFL/GMAT/出願カウンセリング110万、Essay35万(2社)、推薦状英訳8万、Campus Visit(中国大陸、香港)30万、TOEFL/IELTS/GRE受験費用40万 その他書籍など
Q. 留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
受験費用:貯金の切り崩し 進学後の授業料・生活費:社費
<スコアメイク>
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
TOEFLは最低点ギリギリで提出しました。TOEFLのスコアメイクに関しては本当に他の方を参考にしてください…
R:L:AGOSの授業復習。
S:AGOS+レアジョブ(毎日25分。これは1年間続けていました)
W:約100~150Wordsで20本ほどのエピソード出しをしておき暗記。
ネタを持っていると本番中にいちから考えなくてよかったので時間的にラクになりました。
MBAに目覚めた2018年夏時点でTOEFLは足切り最低点はあったためTOEFLを数点あげる勉強よりEssayなどに時間を割くべきと判断しました。その後、問題形式のみ目を通し、IELTSを計5回ほど乱れ打ちしましたが、結局TOEFLで出願しました。少し早めにIELTSを見ておき、どちらが自分に合っているか確認しておくのもおすすめです。
Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
【GMAT】:AGOS。一通り授業は受ける。短期でどうにかできるものではないと思い、GREに切り替え。
※GMATかGREかで迷われている場合かつ時間がある場合、GMATの勉強をしておくことを強くお勧めします。GMAT→GREはよく聞きますが、GRE→GMATは難易度が高いです。GMAT換算700以上が必要な場合はGMATの方が良いと思います。
【GRE】:独学。ただし、GMATの授業を受けていたので①Mathの感覚が戻っていたこと、②Verbal問題のひっかけポイントがわかっていたうえでの独学でした。
教材は3点。『GREテスト学習法と解法テクニック』『Knowjii(携帯の単語アプリ)』『Magoosh』
『GREテスト学習法と解法テクニック』→問題の傾向を把握するため2日で1周読みきって終了。
★ここでMathを満点近く取りVerbalは140点ほどをでいいと見切りをつけ勉強を開始。
10月初回受験302(この点数でCUHK、CEIBS受験)1月306点(この点数でHKUST受験)
『Knowjii』隙間時間でひたすら暗記。忘れる前提で目に触れる回数を増やすようにしました。Essayなどやることがいろいろあり覚えきれませんでしたがこれだけでももっとしっかりやっておけばよかったと後悔しています。
『Magoosh』MathはHardとVery Hard問題のみ1周。間違えた問題とその類題をさらに2周。
VerbalはEasyとMedium問題のみ2周。間違えた問題を1周中にタイムアップ…
<Essay & interview>
Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
LaurenはアジアMBAの先輩のブログによく名前がでていたため。
①内容(寄り添ってくれる)②レスの速さ③破格の価格設定(3校分Essay、CV添削、3度のMock Interviewで5万円台)という観点から本当にお勧めです。
個人でやっておられ、やりとりはSkypeやメールがベースです。
最初、別のカウンセラーにお願いしていましたが私にはあまり合わずフェードアウトしてLaurenに変更しました。前のカウンセラーにももちろん助けていただいた面も多かったです。ただ、彼のやり方は”合格のためのEssay”に近づけるイメージ。対し、私は自分のやりたいことを素直に書きたいと思っていました。どのカウンセラーを選ぶにせよ、カウンセラーのタイプは事前に確認しておいた方が良いです。
Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
受験勉強中で一番つらかったのがEssayでした。1stで提出したCUHK&CEIBSと2ndで提出したHKUSTでは内容を大きく変えています。正直に書いた方が絶対に良いです。とてつもない演技力と強靭なメンタルがないとInterview準備で迷走します。
Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
提出の約1か月前に元上司と現上司に依頼。
※「依頼します」という旨は半年前ほどから話していました。
【元上司】
①受ける3校の求める人物像②私がアピールしたいポイント③入れてほしいエピソードの一覧表を作成し共有。
→日本語で書いていただき、英訳会社に翻訳してもらう
(英訳会社はAGOSに紹介いただきました。自分でちゃんと調べたわけではないので社名は伏せておきます。)
【現上司】
元上司と同じように進めていたが、打ち合わせの際に私が原案を書いて上司のチェックをいただき良ければ提出ということになる。
Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
オーソドックスな質問(WhyMBAなど)は答えを準備。Success Story/Leadership Story/ Failure Storyやチーム系、国際系などいくつかネタを書き出し。
その上で練習方法は以下3点
【隙間時間】
Why MBA/Why USTなどオーソドックスな質問を事前に2分半区切りで携帯に録音。
歩いているときなどは電話している風でひたすら練習。電車移動中は音楽に乗ってる風でブツブツ。
【自習室/自宅】
パソコンをインカメモードにしてSkyoeを想定。自分を面接官と仮定して目を見て話す練習。
はたからみたら相当気持ち悪かったと思います。
【Mock Interview】
カウンセラーのLaurenに3度Mock Interviewをやってもらいました。
Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
①中国バックグラウンド②クロスボーダーマーケティング業務③マネジメント業
<学校選択>
Q. 受験校はどのように選択しましたか。
【HKUST/CUHK】
・Eastern & Western perspectivesを持つ香港に位置しているため
(シンガポールは東南アジアのケースが中心というイメージ)
→HKUはGMATが必須だったため香港では自然とこの2校になりました
【CEIBS】
・ランキング
・中国大陸のMBAでは比較的国際的
・馴染みのある上海にあったこと(親戚が住んでいた)
Q. 進学校の決め手は何でしたか。
①アジアにある学校の中で一番実学重視だったため。
→学校側の説明を鵜呑みにしたわけではなく、Campus Visitで確認するポイントにもしていました。
②デジタルビジネスの専攻がとれること
③First Inspiration
<その他>
Q. キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
ビジット実施校:CEIBS・HKUST
実施時期:2018/09/17(CEIBS)、2018/10/25(HKUST)
★アメリカ圏の大学はお土産を受け取ってもらえませんがアジアは東京バナナぐらいは持っていくことをおすすめします笑
CEIBSはAdmissionと日本人在校生3名にお会いしました。Marketingの授業も聴講。
時期が時期だったのでアピールタイムとして使いました。HPに載っているような質問は絶対しなかったです。
具体的には、「御校はこういう制度があると聞いています。私はこういうことがやりたいと思っていて御校のこの制度についてとても興味があります。私としてはすごくFitしていると思っていて、詳しく知りたいのですが~…」みたいな感じです。
HKUSTはたまたまキャリアトレック中で在校生に合えませんでしたが、AdmissionからCampus Tourをしていただきました。
HKUSTのAdmissionとのお話(アピールタイム)では自己紹介、WhyUSTなどの簡単なパワポを用意していきました。
CUHKもビジットはしていませんがAdmissionが来日した際にランチをご一緒しました。
Q. 奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
奨学金の応募はしていませんが、USTの場合Merit Schoolarshipといって受験時のパフォーマンスによって合格者に奨学金が出ます。そちらを頂くことが出来ました。ただし、この奨学金は他の奨学金と併用が出来ないのでご注意ください。
Advice and Messages
Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
言わずもがなスケジュール立て。言わずもがな。
Q. 一言メッセージ
MBA受験で失敗する人の大半は落ちる人ではなく、途中で出願を諦める方です。「行かない」という選択肢がまだ湧いていないなら、きっと大丈夫です!
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